論文速読会 第3期開催します
Good morning!
これまで第1期、第2期と続いてきました論文速読会ですが、このたび第3期生を募集します!
この会は簡単に説明すると、「予防医療や公衆衛生に関する論文を5-6本ほど、定期的に集中して読む」というものです。論文を読んだ後に参加者同士でディスカッションし、TA担当者や私からフィードバックを受けるという流れで進め、論文を読む上で必須である批判的吟味をする能力を養うことを目指します。
第3期の論文速読会は、隔週の土曜午前7:30時から1-2時間、8週間(4回)開催予定です。最大10名を募集し、参加者が確定したのちに開始予定です。
速読会の基本的な流れについては下記の通りです:
参加者のうち、5,6名が各回の論文発表担当となります。一人につき10分論文の内容について発表、5分Q&Aという流れで進んでいき、それを発表担当者ごとに繰り返していきます。発表者には事前に簡単なサマリーを作成していただき、それを元に発表することになります。
これまでの参加者のバックグラウンドは様々ですし、研究経験の有無に関わらず、予防医療や公衆衛生分野の論文の読み方に興味のある方にご参加いただいています。
参考までに、実際に参加した第2期の方々の声をご紹介します。
参加者の声
論文速読会第2期に参加させていただきました、医師/修士(公衆衛生学)学生です。 速読会では、週に1回、2時間で2-5本の論文をディスカッションしながら読みました。 1人ではなかなか到達しにくい量と密度ですが、仲間と共に継続的に読み進めることができる点は、この会ならではの魅力だと思います。 多様なバックグラウンドの方が参加されていて、各自が選んでくる論文のテーマや解釈の違いがあって、非常に勉強になりました。 論文で扱われている解析手法や結果、著者の主張を批判的に読むことはもちろんですが、論文の背景にあるストーリーにまで思いを巡らせると、読み手によって解釈が異なること、主観的であり、それがサイエンスの世界での「議論」の源となっていることを実感できたのが最大の収穫でした。 先生や参加者の皆様と論文以外の突っ込んだお話もでき、今後につながるご縁となったのも嬉しかったです。 ぜひこの速読会の輪がさらに広がっていくことを願っております!
— 医師/修士(公衆衛生学)学生
R.N (会社員) 論文速読会の2期生です。 私は働きながらオンラインでMPH(公衆衛生学修士)を取得したのですが、断言できます。公衆衛生業界にいる方は、この速読会、参加必須です。 普段、論文のアブストラクトだけ読んで満足してませんか?もしかしたら大学などで論文の “批判的吟味” を習っていて、概念は理解している方も多いと思います。 そんなみなさん、この速読会を通して、「概念の理解」と「実際にできる」ことには大きな壁があることにぜひ気づいていただければと思います。その気付きは、とても面白いものですよ。 そして「参加するにはハードルが...」「かなり論文読める方が参加するんでしょ...?」という方、心配ご無用です。どんな発言に対してもHamaya先生が優しくコメントしてくださいますし、なによりこの速読会、いろんなバックグラウンド、経験値の人がそれぞれの観点でコメントをするので、自分にはない観点を得ることができます。(し、同様に自分の観点から出るコメントも、他の人に気付きを与えるはずです。)それがこの会の良いところの一つだと思います。 「ちょっと興味あるな」という方、ぜひ参加してみてください!
H.Y (会社員) 私は「論文速読会」の2期生として参加させていただきました。 これまでヘルスケア業界にいながら論文をちゃんと読めるようになる機会が少なく、業務で必要になった場合にその都度読むという形でしか論文に触れていませんでした。 そのため深く論文を理解することが難しく社会課題の解決に向けたアプローチをするためには論文を読み解く力を身につける必要があると感じていました。 そんな中論文速読会の存在を知り参加を決意しました。 初めは自分が論文を読む経験が最も少ないと感じており、特に自信がありませんでした。 それでも積極的に発表者として参加することを選びました。 参加を決めたことで徐々に論文の読み方や解釈の仕方が分かってきました。 最初は理解が難しかった内容も繰り返し学んでいくうちに論文の「本当に伝えたかったこと」や「その論理がどのように構築されているのか」が自然と分かるようになりました。 特にヘルスケア分野に関する論文に興味がある方にはこの速読会をぜひお勧めします。 参加前と比べて確実に論文を読む力が向上するのを実感できるはずです。 論文を読むことでより深い理解が得られ社会課題の解決に向けた一歩を踏み出すための大きな力になります。
Y.K(会社員) 「論文速読会」の2期生として参加させていただき、論文を自己流で「読んだつもり」になっていたことを、改めて実感しました。 この会では、参加者の観点からディスカッションしますので、「論文を著者の意図通りに読まされていた」ことにはならず、自分で読むだけでは気づけなかった視点からの、貴重なフィードバックが得られます。 今回、私は3回発表したのですが、発表とサマリーを端的にまとめる勉強になりました。 論文をしっかりと読みたい、でも一人では難しいと思われる方は、参加をお勧めします。 以下、私のような初心者の方向けに、FAQをまとめました。何かのお役に立てば幸いです。
Q:予防医療の論文は難しいのでは? A:食事、サプリ、睡眠、生活など、身近で関心の高いトピックが多く取り上げられます。専門的な知識がなくても、ディスカッションを通じて理解が深まります。実際、2期生にも予防医療を専門としている方はいらっしゃいませんでした。
Q:論文を読む際、英語はどうしていますか? A:PDFはShaper(https://dream-exp.net/shaper/)でコピペ→DeepL翻訳を活用していました。Web上で全文公開されている論文は、ブラウザの右クリックで「日本語に翻訳」を使うのも便利です。英語が得意でなくても工夫すれば問題なく読めます。
Q:論文を読むのが初めてです。どんな論文から始めると良いですか? A:まずは、複数群ではなく2群を比較するタイプのRCT(ランダム化比較試験)がおすすめです。メタ解析は、最初はRCT限定のものが読みやすく、慣れてきたら観察研究も含んだものに挑戦してみましょう。
Q:論文を読んでまとめるのに、どのくらい時間がかかりますか? A:読む量(先行研究やSupplementを含めるか)や論文への慣れによって異なります。発表時に受けたフィードバックを次に活かす形で進めれば、確実にスキルアップできます。なお、第3期は2週間に1回の開催予定ですので、無理なく継続しやすいペースです。
論文がきちんと読めるようになりたい方、科学的な予防の知見を深めたい方、ぜひ一緒にやってみませんか?どんなバックグラウンドを持つ方でも大歓迎です。
ご興味のある方は、下記のGoogleフォームからぜひお申し込みください。
参加費は4980円頂いていましたが、これは任意とします。
集まり次第速読会を開始します。皆さまのご応募お待ちしております!
速読会に参加: